スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Tag:スポンサー広告 

テレビ・新聞が伝えない被災地の現状~水産加工業の人々②

①からの続き

では、震災前はどれほどの雇用があったのでしょうか。
以下は、被災3県の水産加工業と冷凍・冷蔵工場の従業員数の比較です。

農林水産省HP
『東日本大医震災に伴う被災7道県における漁業地区別漁業経営体数、漁業就業者数、養殖種類別経営体数と養殖面積、水産加工場数及び冷凍・冷蔵工場数』より
【宮城県(沿岸市町村)】【岩手県(沿岸市町村)】【福島県(沿岸市町村)】参照

<被災3県の水産加工場数・冷凍・冷蔵工場数並びに従業員数>
◆岩手県
水産加工場数:178工場 / 従業員数:5,314人
冷凍・冷蔵工場数:176工場 / 従業員数:4,940人
◆宮城県
水産加工場数:439工場 / 従業員数:14,015人
冷凍・冷蔵工場数:268工場 / 従業員数:10,956人
◆福島県
水産加工場数:135工場 / 従業員数:2,532人
冷凍・冷蔵工場数:111 / 従業員数:2,704人

※調査日:2008年11月1日

hikaku01.jpg
hikaku02.jpg

宮城県の従業員数が、他の2県に比べて圧倒的に多いことが分かります。さらに、事業所数に比べて、従業員数が多いことも分かります。これは、一つの企業や事業所の規模が、それだけ大きかったことを示しています。

加工施設と言っても、種類も様々、規模の大小もあります。個人や家族で経営しているような小さな加工場から、支社を幾つも持つような大きな加工場まで。特定の魚介類のみに関わる施設から、魚介類全般を扱う施設まで。そのうち、復旧のための費用調達が容易でない施設があること、復旧はしたものの事業規模縮小により収益が見込めない施設があること、そして、かつての従業員を再雇用出来ない事業主がいることも、想像に難くないと思います。
また、施設が整っていなければ、漁師さんが漁に出ても、せっかくの水揚げを流通に回すことが出来ず、生計を立てられない現状だということです。
養殖業を営む方たちも同じです。牡蠣や海苔などは、加工場を通して流通に回りますが、その加工場が復旧していなければ出荷出来ず、収入とはなり得ません。

この陰に、どれほどの失業者がいたのでしょうか。その人たちは今、どうしているのでしょうか。そして、経営者は、今後どうするのでしょうか。
漁師さん、市場で働いていた人々、更にはそれに関係する職場で働いていた人々が、生活を建て直すためにはどうしたらいいのでしょう。
避難した先で、仮住まいのままずっと暮らすわけにもいきません。生活するためには、やむを得ず地元を離れ、新たな職に就くしかないのです。
テレビや新聞は、そんな人たちの姿を「被災地を離れ、被災者は頑張っている」と報道していますが、その裏に、どんな問題があるのか、知って欲しいと思います。

続く

(グラフ作成:全都道府県の声を伝える会)
(文責:全都道府県の声を伝える会)
スポンサーサイト

Tag:被災地  Trackback:0 comment:0 

テレビ・新聞が伝えない被災地の現状~水産加工業の人々①

漁業や魚市場の復旧が進んでいない。その現状については、前回お伝えしました。今回は、更にそこから進んだ先のことをお伝えします。

漁が再開され、水揚げされた魚介類は、魚市場を通じてどこに行くのでしょう。
そのまま生鮮魚として流通される場合もありますが、加工されて、私たちの食卓に並ぶこともあります。
どちらにせよ、その過程で必要になるのが、水産加工流通施設です。

河北新報ニュース 焦点/被災地の水産加工復旧遅れ/安定雇用なお時間

現地の新聞によれば、被災3県沿岸部で雇用を支えていた地域企業の再建が遅れており、代表的なのが、中小企業が多い水産加工業である、とのことです。
では、水産加工業の被災状況と復旧状況はどうなっているのでしょう。

農林水産省HPより
【東日本大震災について~東北地方太平洋沖地震の被害と対応~】
【水産業の被害状況】
【東日本大震災と農林水産業基礎統計データ(図説)】
水産庁HPより
【東日本大震災による水産への影響と今後の対応】
参照

被災3県の水産加工業への被災状況は次の通りです。

◆岩手:144(全壊128・半壊16)
◆宮城:378(全壊323・半壊17・浸水38)
◆福島:105(全壊77・半壊16・浸水12)

kakou_hisai.jpg

さて、復旧はどこまで進んでいるのでしょうか?
農林水産省発表資料によると、被災3県全体での水産加工施設の復旧進捗状況は50%、とのこと。
県別の進捗状況は次の通りです。

◆岩手:56%
◆宮城:45%
◆福島:69%


この数値から見ると、宮城県では若干復旧が遅れているようです。
宮城県と言えば水産加工業が盛んで、有名な笹かまぼこの生産量は全国一位です。それ以外の水産加工食品でも全国上位の生産量を誇っていることからも、水産加工業に従事する人が多いことがお分かりかと思います。
この『45%』という数値は、あくまでも『復旧率』であり、事業を再開した『再開率』、ではありません。復旧はしたものの、事業を再開出来ない企業や事業所もあるでしょう、または何とか操業再開にこぎつけても、資金面などの問題や施設の問題で、以前の規模では操業出来ない企業や事業所もあるでしょう。
河北新報の伝えるように、多くの企業が操業を再開出来ない、または以前の規模での操業が出来なければ、それだけ雇用状況も悪化しているということです。

②に続く
(表作成:全都道府県の声を伝える会)
(文責:全都道府県の声を伝える会)

Tag:被災地  Trackback:0 comment:0 

プロフィール

全都道府県の声を伝える会

Author:全都道府県の声を伝える会
TVや新聞が伝えない地方の真実。
そんな地方の声を届けたい。

全都道府県の声を伝える会は
TVや新聞の偏向報道によって
正しく伝わらない地方の現状を
周知することが目的の会です。

ご連絡は下のメールフォームを
ご利用して頂くか
tsutaerukai@gmail.com
までお願い致します。

カレンダー
04 | 2012/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。